EUROFIMAについて


 1956年に、鉄道車輛製造の為に設立された資金調達組織で、ヨーロッパ各国の国鉄、政府、金融機関等が共同して設立されました。EUROFIMAの名称ですが、フランス語のSOCIETE EUROPEENNE POUR LE FINANCEMENT DE MATERIEL FERROVIAIREの略称で、本部はスイスのバーゼルに置かれています。この組織のお陰で、各国とも新車を大量に増備する事が可能になった訳で、日本で言うところの民有、信託車輛等がこれに当たります。

  UIC-Z形客車がこの資金を導入して大量に製造された為、UIC-Z形客車をユーロフィマ形と言われる場合が多いですが、自己資金で製造された車輛と、ユーロフィマの資金で製造されたユーロフィマ所有の車輛が存在します。ユーロフィマの資金で製造された車輛は、資金の返済が終了するまで車体に「EUROFIMA」の標記が入れられていますので、よく見るとそれと判明する事も可能です。

 また、近年は客車だけで無く、機関車、貨車や、TGVを始めとする高速車輛等、色々な車輛がユーロフィマの資金で製造される様になっています。もしヨーロッパへ行かれる機会がありましたら、車輛の台枠や妻面等を覗いて見て下さい。きっと「EUROFIMA」の標記を見つける事が出来ると思います。